中国語

中国語って四声(声調)が大事って聞くけど実際どうなの?

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こんばんは。再度中国語の話です。よく中国語を学ぶ上で最も重要なのは「発音」だといわれています。特に声調(四声)は大事といわれますよね。これができないと、中国では絶対に通じないといわれますが、実際どうなのでしょうか?中国へ1年弱留学し、HSK 5級を取得した私が経験則から反対意見を紹介してみたいと思います。

中国語の発音について

中国語の学習でまず学ぶのが、ピンインと四声です。ピンインはいわゆる、中国語のローマ字のようなもので、漢字の読みをアルファベットを使って表します。またピンインとともに学ぶ四声は声調を表し、同じピンインでも声調の違いで意味が変わる中国語をわかりやすく表しています。

ピンインはもちろん、四声は日本語にはない特徴ですので、特に日本人は中国語の発音で苦労をします。簡単だと思ってとった第二外国語の中国語が、初期の段階で苦労するのがピンインと声調です。

とまぁ、多くの人が発音で躓いてしまうんですね(笑)。大学での単位については、先生の方針によって異なるので何とも言えませんが、実際中国語の発音ってできないと、通じないんでしょうか?日本語と中国語の発音は顔やのどの使う筋肉が違うので、頑張ってもできないという人もいるのが事実です。じゃぁ、あきらめるしかないかといえばそんなことはありません。

実際、私も大学では第二外国語として2年間、留学で1年弱勉強し、最終的にHSK 5級を取得しましたが、学習当初から四声についてはほぼ無視してきました(笑)。ピンインは漢字をタイピングする上で必要ですが、四声は現地の中国人でもあいまいな場合が多いです。そのため、四声ができないからといって困ることはありませんでしたし、四声をきちんと発音できてなくてもコミュニケーションは取れました。

中国では標準語でみんな生活しているの?

私たちが中国語を学ぶ上で選択するのが方言です。大きく分けて、

  1. 北京語を基にした普通語(標準語)
  2. 上海で話されている上海語
  3. 広東省で話されている広東語
  4. 台湾で使われている台湾語

この4つに分けられます。仕事などで中国語を学ぶ場合、仕事先で使われている方言に応じて学ぶことになりますが、学生の多くが学ぶのが1.の普通語です。普通語は中国では標準語とされており、学校ではみなこの標準語を学びます。メディアなどで使われているのも(一部を除いて)基本的には普通語になります。

そのため、中国語を学ぶ場合、基本的には普通語さえマスターしていれば、中国ではどこへ行っても通じるはずなのです。

と・こ・ろ・が、中国の国土は非常に広大で、且つ人口も10億以上も存在しています。そのため、上記に挙げた4つの方言以外にも様々な方言が存在しているのです。あげればきりがないほどです。先ほど学校では普通語を学ぶと書きましたが、学校外では普通語はほとんど使われていません。普通語が精確に話せるのはメディア関係者、学校関係者、そして学生ぐらいなものです。その他の大多数は現地の方言を使っている場合が多く、普通語は話せても、かなり訛っています(=発音が正しくない)。ビジネスなどでも、現地へ行けば現地の方言が使われている場合がほとんどです。そのため、多くの中国人は普通語は聴いてわかるものの、発音できない人が圧倒的に多いです。

中国人でも発音では苦労しているのです。ならば外国人である我々日本人が発音で苦労するのは当たり前ではないでしょうか。実際、私自身中国へ行ってしばらくはかなり訛った中国語を話していました。単語のみで話すときは(文脈から理解できないので)苦労しましたが、ある程度文で話せるようになると、文脈から理解できるため、発音はさほど重要ではなくなりました。むしろ教科書の中国語が使われていないため、現地のなまった標準語を聞き取るのにこちらが苦労したぐらいです(笑)。でも、慣れれば相手の発音が正確でなくても文脈から理解できるようになります。

じゃぁ発音なんて無視していいんじゃね?

中国人でも正確な発音で話している人は少ないし、多くの場合文脈から内容が理解できるのであれば、発音なんて無視(完全な無視はできませんが)してよいのでしょうか。言語学校などで口酸っぱく言われた「中国語は発音が命」というのはウソだったのでしょうか。

いいえ。発音は最重要項目ではありませんが、最重要課題ではあります。これは中国語に関わらず、言語であればすべてそうでしょう。正確な発音ができなくても意思疎通は可能です。前述したように多くの場合文脈から理解が可能です。しかし、発音がきれいであればよりスムーズなコミュニケーションが可能になります。文脈で理解できるといいましたが、100%ではありません。きれいな発音で話せれば、それだけコミュニケーションがスムーズになります。

ただし、発音は母語に大きく左右されます。母語にない発音はマスターするのが非常に難しいものです。したがって、中国語を学ぶ上で、もし発音で躓いているのであれば、まずは発音をいったん忘れたほうが良いでしょう。よく「話せなければ、聴き取れない」といわれますが、ウソです。話せなくても、聴き取ることは可能です。聴き取れさえすれば、コミュニケーションは取れます。日本語でも同じでしょう。何気に話している会話でも、一字一句すべて聞き取っているかというとそうではありません。話者によって聞き取りづらい話し方だったり、若干方言訛りだったとしても、コミュニケーションは取れています。それは私たちが文脈から理解する能力をみにつけているからです。

発音で躓いていて、それよりも大切な「語彙力」や表現方法が疎かになっていては本末転倒です。語彙力をつければ必然的にコミュニケーションは取れるようになります。

言語を構成しているのは「発音」だけではありません。そのほかにも「語彙」、「文化」、「歴史」など様々な要素で構成されています。発音は重要ですが、それだけでは言語は成り立たないですし、一部が不完全でも相互に補完しあうことが可能です。そのことを中国語を学ぶ方たちには覚えておいてほしいと思います。

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