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【2018年更新】なぜ日本人のTOEFL平均点は低いのか?

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中国へ留学していた時、よく中国人に「日本人は英語ができないでしょ?」と聞かれました。多少見下している部分はあると思いますが、それでも日本人は英語ができないというイメージが広まっているのは残念ですね。しかしながら、アメリカの大学・大学院へ進学するために必要な英語試験TOEFLで、日本人はほかのアジアと比較すると平均スコアが低くなってしまっています。なぜなのでしょうか?ちょっと理由を考えてみましょう。

TOEFLとは?

TOEFLは英語圏、特にアメリカ合衆国やカナダなど、北米の大学・大学院へ進学する際に必要となる英語試験です。現在ではインターネットを使った試験、TOEFL iBTが主流で、読む・聞く・書く・話すの4技能がすべて1日で実施されます。それぞれのセクションで30点満点、合計120点が満点となっています。

TOEFLについての詳細は別途記事にしてありますので、確認してみてください。

日本人のTOEFL平均

TOEFLの運営団体であるETSは毎年、国別や母語別の平均スコアを公表しています。最新のデータは2017年版でETS公式ページよりダウンロード可能です。

ETSのレポートによれば、日本人のTOEFLスコアは世界的に低水準であることがわかります。ヨーロッパ圏など言語的に英語に近い言語を話している人たちを除き、アジア圏だけで比較してみても日本人のTOEFL平均はワースト3位になっています。似たような文化圏である韓国(平均83)や中国(平均79)と比較しても、低いものになっています。

近年、日本でも英語教育の強化や留学推進などの影響で以前よりは高くなってきたものの、依然低水準にあることは変わりありません。

なぜ日本人のTOEFL平均は低いのか

なぜ、日本人のTOEFL平均は低いのでしょうか。TOEFLは英語圏で高等教育を受けるため必要な英語力証明のための試験です。それなら受験者は「海外で学びたい!」という強い意志のもと受験に臨んでいるはずです。学校や親などに勧められて受験するのとは異なるはずです。それでも低いのはなぜなのでしょうか。

様々な理由があると思いますが、大きな要因としてTOEFLに関する情報不足ではないでしょうか。

情報不足

TOEFLを受験された方はわかると思いますが、日本でTOEFLに関する情報を入手するのはなかなか容易ではありません。例えばTOEFL対策のため専門の学校(TOEFL予備校など)へ通いたいと思っても、それらのほとんどは首都圏や大阪など大都市圏へ集中してしまっています。そのため、特に地方に住んでいる学生はTOEFLに関する情報が入手しづらく、いわゆる情報格差に陥ってしまっているのではないでしょうか。

これは中国の例ですが、以前中国ではTOEFL iBTで導入されているExperimental Questions、いわゆる得点に影響しない問題を予備校などで徹底的に調べ上げ、受験者はその問題を力を抜いて取り組めるようにしていたようです。これが問題となり、現在では行われていませんが、とにかく点数を稼ぐための情報収集には力を抜かないのが中国なのです。

実際私自身、初めてTOEFLを受験する際は情報収集に苦労しました。インターネットで調べてみても、出てくる情報は非常に限られています。幸い私は都内にあるTOEFL予備校へ通うことができましたので、その時に様々な情報を入手し、目標スコアを取得することはできましたが、予備校へ通うことができなかったらと思うと、どのように対策ができたか想像ができません。

なお、私が通ったTOEFL学校については別記事にまとめてありますので確認してみてください。新宿にしかありませんが、TOEFL受験するのであれば非常に有益な情報を入手できるので、一度足を運んでみてください。

参考書不足

これも情報不足と通じる部分がありますが、TOEFLに関する参考書は非常に限られています。最もしっかりしている参考書は、ETSの公式参考書、それからBarron's の模試ぐらいです。そのほか細かいものは少々ありますが、質などを考えたとき、参考書自体があまりないことに気づくと思います。

それに対し、私が留学していた中国では、書店には山ほどTOEFL参考書が置いてありました。下の写真は中国の本屋にて撮影したものです。これと同様にTOEFL参考書がぎっしり詰まった棚がほかにも1つ、そしてIELTSに関する参考書が詰まった棚が2つありました。当時この本屋へ行ったときは、めちゃくちゃ感動したのを覚えています。

TOEFL参考書@中国

これに対し、日本では書店にTOEFLに関する本は置いてあるものの、英検、TOEICに並んでほんの少し棚の一部においてあるぐらいです。多いところで棚を一段、少ないところでは数冊しか置いてません。

このように参考書が不足していますので、自分の勉強スタイルに合った教材を見つけるのもなかなか難しいです。もしTOEFLの参考書が、英検やTOEICと同程度に品ぞろえが豊富であれば、日本人のTOEFL平均点も変わるかもしれません。

英語教育

勿論、情報不足以外にも、日本での英語教育が影響しているのはあるでしょう。関西福祉大学の上野輝夫氏は論文「日本語母語話者はなぜTOEFLの得点が低いのか」で様々な考察を行っています。例えば「日本での英語教育では文法に重点が置かれ過ぎているため実践機会が少ない」といったものや、「リスニングが軽視されている」といったものがありました。

同論文では教育形式を見直し、英語教育に「速聴」を取り入れることで学生の英語力が向上したとも書いてありました。

近年、国が主導して英語教育を見直すなど改革はわずかながら進みつつあります。しかし、日本人の英語力がアジア平均に達するにはまだまだ時間がかかりそうです。

まとめ

ここでは日本人のTOEFL平均が低い理由について、中国と比較し理由を考えてみました。情報が不足しているのは日本でTOEFLを受験する人が少ないというのも原因の一つでしょう。今後センター試験に代わって導入される、英語外部試験でTOEFLの受験者が増えれば、参考書も増えてくるかもしれません。

また、それ以上に、時間はかかるかもしれませんが、日本の英語教育システムが見直されれば、徐々に英語力も向上していくのではないでしょうか。それまで、TOEFL受験経験者は(私も含め)日本人のTOEFL平均を上げるべく勉強し、また情報発信を通じて、今後受験をする人たちへ有益な情報を提供していきたいなと思います。

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